2020年10月09日 15:17

シン・エナジーは、ザファームと協業し、10月6日よりザファームの運営する農園リゾート「THE FARM」で「誰でも簡単!生ごみメタン化装置~マジカルプー~」の試験運転を開始した。

本装置は、生ごみの投入原料が約20kg/日とメタン発酵装置としては非常に小規模で、メタン発酵に関する専門知識を持たない人でも運転可能なよう、管理にかかる手間を可能な限り簡略化している。本装置の導入は、資源循環の取り組みの起点となり、「THE FARM」で発生する食品残渣のエネルギー利用を通して、施設利用者や近隣準民が環境を考えるきっかけとなると考えている。

「THE FARM」は、今話題のグランピングサイト、コテージ、貸農園や天然温泉、採れたて野菜を使った料理を堪能できるCAFÉなど、様々な体験ができる複合施設。試験運転では、リゾートで発生する食品残渣を利用したメタン発酵を行う。発生したバイオガスは、ふだんは照明用のガス灯に利用し、イベントの際にはバイオガスコンロの燃料として使用。また装置から発生する消化液を液肥として利用することも検討する。

今後、同社は環境問題へ取り組みたい人々にマジカルプーを使用してもらい、生ごみの資源化を通じて意外とメタン発酵は簡単という啓蒙活動や環境教育を行っていく。将来的には企業だけでなく自治体や学校への導入も計画。マジカルプーを通して再エネ事業のハードルを下げ、最終的にはバイオマス、太陽光、水力地熱、新電力など同社の他事業部と連携し、地域に最適な提案をしていく。

シン・エナジー