2020年09月16日 18:21

日立ハイテクネクサスは、全国の家電リサイクルプラントから家庭用エアコンで使用されたフロンを回収。専用装置を使用してフロン再生処理を行い、物流・小売業者をはじめとした利用者に再生フロンを提供する、循環型社会の形成をめざした新たなリサイクル事業を開始する。

従来は廃棄していた製品・原材料を「資源」と捉え、廃棄物を生み出すことなく回収した資源を再利用することで資源を循環させる、いわゆる循環型社会への関心が高まっている。特に、フロンを取り巻く環境は国際的なルールにより規制が厳しくなっている。しかしながら、国内ではR22フロンを必要とする冷凍冷蔵機器が現在も広く利用されているため、利用者にとってR22フロンの代わりとなる冷媒を使用する機器へすぐに切り替えることは難しく、費用面や事業活動継続の面からも大きな負担となることが課題となっている。

このたび、日立ハイテクネクサスが提供する再生フロン事業は、これまで取引関係を構築してきた全国の家電リサイクルプラントから良質なフロンを安定的に回収できる調達ネットワークを強みとし、フロンの回収から再生、販売までを一貫して行うことで、再生フロンを必要とする人へ長期にわたる安定供給を実現し、利用者の費用面での負担軽減、事業活動継続の支援をしていく。再生処理を行うフロンの種類は、R22から開始し、キガリ改正によって順次切り替えが必要となるR410Aなどへラインアップを増やしていく。