2020年09月16日 16:57

身体障害者に特化した SNS「OpenGate」を運営するアクティベートラボは、この度「OpenGate」の機能をさらにアップさせ、同時に障害者と医療従事者の最前線を追った記事サイト「THE FEATURE」もオープンした。

同社 CEOの増本さんは11年前に脳出血で倒れ、高次脳機能障害と右半身麻痺から社会復帰するまでの過程で、「自分に最適な情報に簡単にアクセスするサイトがない」、つまり健常者と障害者にはデジタルデバイド(=IT情報格差)が生じていることに気付いたという。

そこで、ユーザー登録の際に、自身の障害の場所と状態を絵を使って入力するサイトを考案。その人に最適な情報を届けるためにプロフィールを整理することを始めた。SNS機能も充実させ、登録された障害の部位を元に、境遇の近いユーザーを自動でマッチング&リストアップ。すぐに友達になることができ、有用な情報をやりとりできるようにした。

今回新たに、理学療法士など主にリハビリを行う医療従事者や、障害を持ちつつも普通に社会に参画し、自らの個性を活かした人生を送る人々を取材した記事ページ「THE FEATURE」も開設。リハビリを行う専門家や複数の障害者の声を集めることで、障害は人によってさまざまであり、それは誰もが持つ「個性」と同じものであることを読み解いていく。こうした事業やサイト運営を通じて、身体障害者の人でも希望を持って人生を歩める社会の完全な実現に、一歩一歩進んでいきたいとしている。