2020年09月15日 18:47

南日本運輸倉庫とアプライズは、このたびベトナムハノイに日本の物流業界の課題「人手不足」を解消する目的で、人材育成を主軸とする合弁会社を設立することで合意した。

新会社は、日本の物流業界を救う人材、ひいては世界で活躍できるグローバル人材の育成を目指す。世界の労働市場に影を落とす新型コロナウィルスのような逆境にあっても、働き続けられる確かな技術と精神を養うプログラムを提供予定。今回の取り組みは、ベトナムハノイから始まる。

日本の物流業界は人手不足が深刻な課題となっている。南日本運輸倉庫では、人材確保にあたりこれまでも多くのベトナム人スタッフに支えられてきた。技能実習生、留学生のアルバイト・パートから正社員として登用するケースも。ベトナム人スタッフの優秀さや勤勉さを目の当たりにし、ベトナムの地に、職業訓練の企業を立ち上げることで、より多くの物流エキスパートを創出できると考え、アプライズとともに人材育成事業を行うことになった。

新会社は、労働を共通テーマとし人々が交流する場としての機能も持っている。集った人達それぞれの自国文化や考え方の違いを新たなイノベーション創出に活かすなど、共創の機会になることも視野に入れている。将来的には、ベトナムでの事例を携え、人材育成と就労機会提供に課題を持つ他国へ展開するなど、活動の舞台を世界に広げていく予定で、2020年度中の会社設立を目指す。