2020年09月15日 13:40

中小企業庁は、全国の中小企業の承継予定者(アトツギ)を対象に、新規事業プランを競うピッチイベント「アトツギ甲子園」を2021年2月に開催する。

「アトツギ甲子園」は、全国各地の中小零細企業の承継予定者に限定して中小企業庁が開催するピッチイベント。先代が培った有形無形の経営資源を活用した新規事業プランの事業化促進に向け、販路開拓・資金調達・技術開発などビジネスパートナーを求めて発表する。全国の30代前半までのアトツギに限定して行うもので、全国区での開催は初めてとなる。運営は、アトツギの新規事業開発支援を手がける「ベンチャー型事業承継」だ。

本事業は、若い世代にとって中小企業を承継することはチャンスであるという社会的気運を醸成することで、事業承継の推進のみならず、新規事業による中小企業の成長促進を目的としている。また、「アトツギ甲子園」開催に先駆けて、10月から2カ月間、北海道・宮城・東京・大阪・愛知・広島・香川・福岡・沖縄の9地域全14回にわたって、新規事業開発支援プログラムを実施することになっている。さらに、ベンチャー型事業承継を支援する研修講師や専門家を各地に増やすために、「ファシリテーター養成プログラム」も全国5カ所において実施する予定。本事業を機に、アトツギの新規事業開発支援は全国に拡がり、アトツギとして経営者になることを志向する若い世代が増えると期待されている。

参加費は無料。会場は東京都内。エントリー受付締切は12月22日、開催日は2021年2月19日。

「アトツギ甲子園」WEBサイト