2020年09月11日 15:34

東京・原宿にある浮世絵専門美術館、太田記念美術館。コロナ禍で休館を余儀なくされた3月より、Twitterで所蔵作品を紹介する「#おうちで浮世絵」の投稿を開始し話題を集めた。Nintendo Switchの人気ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」で浮世絵のマイデザインを公開したり、Twitterの作品解説をもっと深く掘り下げたnoteをスタートしたりと、ウェブにおいていま最も存在感を放つ美術館となる。

小学館より、太田記念美術館の所蔵作品約180点を厳選、浮世絵に感じる「日本らしさ」について徹底的に解説した書籍「ニッポンの浮世絵 浮世絵に描かれた「日本のイメージ」」を発売する。

原宿という土地柄、外国人観光客も多く訪れる当館。浮世絵の、なにか、どのように、日本らしさを感じさせるのか。担当学芸員が抱いた疑問から、本企画は始まった。本書では、富士山や桜、月、寺や神社、役者、力士など、描かれたモティーフごとに構成。江戸時代の人々の感性を読み解くことで、現代に通じる日本人の美的センスや感性をひもとく。豊富なビジュアルと優しい語り口で、浮世絵初心者や日本文化に興味がある人への入門書としても役立つ。

さらに太田記念美術館では、11月14日より同名の展覧会もスタート。本書に収録された作品から厳選した作品を展示する。

ニッポンの浮世絵 浮世絵に描かれた「日本のイメージ」」は定価本体2400円+税。