2020年09月09日 17:43

UDエスカレーターは、保有するエスカレーター事故防止の特許技術である「UDマーク」(UD=ユニバーサルデザイン)を、新型コロナウィルス啓発技術として転用する試みを行っている。

本技術は、エスカレーターの手すりに一定間隔で方向をガイドできるマークを打点することにより、エスカレーターの動きを見極めることができるようになるもの。その結果として、東京都内年間1400名に上るエスカレーター事故被害者(救急搬送者)の内、大半を占める転倒事故の約8割を削減できる可能性が実証されている。

新型コロナウィルスと経済活動の共存に舵を切り始めた現在、新型コロナウイルスの被害を最小限にする上で一番重要なことは、新しい生活習慣を持続させること。「外で活動する人々に」「繰り返し」「印象づける」「安価な」媒体であるエスカレーターの手すりを新型コロナウィルス対策に活用してもらう取り組みとして、以前より商業広告媒体としてエスカレーター手すりの活用を行ってきた西武新宿駅直結のぺぺが導入した。

エスカレーター手すりにあるUDマークは、エスカレーター事故を防ぐ技術として「自然に視線が手すりに向く」という特徴があるため、さらに高い広告・啓発効果を期待することができる。UDエスカレーターのハンドレールには、銀イオンが練りこまれた「抗菌」効果があるシートを使用しているため、安心してハンドレールを掴めることも、より啓発文言の印象付けにつながる。