2020年05月22日 16:03

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、Ideinと共同で汎用的なIoTデバイスを利用した体温検知AIデバイスの販売を開始する。

本デバイスは、企業の受付や物流施設の出入口などの人の出入りが行われる場所に設置して、発熱の疑いのある人のスクリーニングを行うもの。来訪者は、本デバイスの前で数秒間静止すると非接触で体表面温度の計測を行う。AIによる顔認識の機能も備えているため、受付担当者や警備担当者等が条件に該当する人物を容易に識別し、特定できる。本デバイスにより発熱の疑いを早めに検知して、適切な対応を通して感染拡大の防止につなげることが可能だ。

本デバイスは、AIによる顔認識機能と表面温度の測定機能を併せ持つため、大掛かりな設置工事が不要。現在は、デバイスの場所や対象者の画像データなどの検知情報を集約するクラウド型の管理システムを開発中だ。メール等での通知を行うことで、オフィスの出入口を含め警備担当者が不在の場所にも設置が可能となる(2020年夏の提供を予定)。

Idein社は、安価な汎用デバイスであるRaspberry Pi上での深層学習推論の高速化を実現した高い技術力を有するスタートアップ企業。当該技術を用いたエッジAIプラットフォームActcastを開発し、実用的なAI/IoTシステムを開発・導入・活用する開発者及び企業へのサービス提供を行っている。

価格は、1デバイスあたり初期費用が12万円から、ランニング費用が月額8万円から(すべて税抜。最小50デバイスからの販売)。

Actcast