2020年05月20日 15:42

山と溪谷社は、5月18日、登山者の安全と安心を提供する山小屋を応援するためのクラウドファンディング「山小屋エイド基金」を設立した。

「山小屋エイド基金」は、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受け登山の自粛が続いている中で、登山者の宿泊場所を提供し、登山道の保守やトイレの利用、さらには非常時の避難場所としてお世話になっている山小屋の厳しい状況を応援しようと、山と溪谷社が立ち上げたプロジェクト。基金の呼びかけにより、山を愛する多くの人の善意(支援金)をクラウドファンディングによって集め、その支援金を山小屋に役立ててもらう。参加する山小屋は自己申告制で、「登山者の安全・安心を支える山小屋」であることが条件。規模の大小や経営母体の有無などは問わない。

「山小屋エイド基金」の最大のリターンは、「登山」の存続。山と溪谷社では、山小屋を支えることが登山を存続させることにつながると考えた。「山小屋を支える」という趣旨から、リターンには宿泊券の提供などではなく、山小屋に負担をかけない内容のものを用意。山岳自然関連の情報を扱う同社は、山小屋の知られざる情報や、山に対する思いを伝えることを、リターンの核に据えた。山小屋の主人の山にまつわるこぼれ話、登山道整備の苦労話、山と登山者の歴史など、このリターンでしか手に入らない特典情報を編集し、pdfデータや特別編集ブックレットで支援者にリターンしていく。

プロジェクト期間は、5月18日~8月31日まで(予定)。

プロジェクトページ