2020年02月27日 12:22
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丸富製紙は、芯なしトイレットペーパーの製造過程において、植物由来の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」を芯孔へ活用する技術を開発し、特許を出願した。

芯なしトイレットペーパーは、多くの人が利用する公共・娯楽施設で重宝されており、近年のインバウンド需要が後押しすることで、年々需要は高まっている。また、取り替え頻度の削減といったメリットがあることで、一般家庭にも浸透しつつある。同社は、創業当初から、芯なしトイレットペーパーへの製造・販売に注力しており、現在では自社内の全生産量の約35%を占める主力カテゴリーとなっている。

芯なしトイレットペーパーは、巻き芯を使用しておらず省資源であり、また長尺仕様のため、物流時のCO2排出量の削減など環境へのメリットも大きい製品設計だ。しかし、一方で、硬いため製造や輸送の過程で力が加わり、つぶれると形を復元するのが難しく、また、変形するとホルダーに入らなくなったり、ペーパーを引き出すときにカラカラと音が鳴ったりしてしまう弱点がある。

同社は、こうした弱点を補うため、植物由来の新素材「セルロースナノファイバー(CNF)」に着目。一般的に、芯なしトイレットペーパーは、鉄の棒に紙を巻き付け、水を吹いて芯孔を固めるが、水の代わりにCNFを使用することで、芯孔の強度を20%高められることに成功。CNFの軽くて強い特長を生かし、中心部が変形しやすい芯なしトイレットペーパーの欠点を補う技術を開発し、合わせて特許も出願した。

丸富製紙