2020年02月13日 11:56

東芝エレベータは、iFインターナショナルフォーラムデザインが主催する国際的なデザイン賞「iFデザインアワード2020」において、「乗場行先階登録システムFloor NAVI」が最高賞である金賞を受賞した。
ドイツを本拠地とするiFインターナショナルフォーラムデザインは、1953年に設立された世界で最も長い歴史を持つ独立したデザイン団体。国際的に権威のあるデザインアワードのひとつとして毎年優れたデザインを選出し「iFデザインアワード」を授与している。2020年は78名のデザイン専門家により56の国・地域から集まった7298点のデザインが厳正に審査され、1453社が受賞した。
東芝エレベータが受賞した「Floor NAVI」は、エレベーターに乗車する前にのりばに設置した行先階登録装置に行先階を登録することで、行先階ごとに利用者を効率的にまとめ、同じ目的階に向かう利用者を同じ号機に誘導するシステム。これにより、途中階での停車が少なくなるほか、既にのりばで行先階が登録されている場合は、エレベーターかご内でのボタン操作が不要となる。特に利用者が集中する出勤時などには大幅に移動時間を短縮できるエレベーターの運行システムだ。
のりばに設置する行先階登録装置は、ユニバーサルデザインをコンセプトとした設計で、車いす利用者や高齢者、弱視者などの障がいを持つ人の使い勝手を考慮した、誰にでも使いやすいデザインとなっている。また、象徴的なリング型のアイコンを採用し、シンプルで使いやすいインターフェースが多様なビルにマッチする外観となっている。