2020年02月12日 12:34

マゼックスは、2月10日、住友林業と共同開発した林業用苗木運搬ドローン「MORITO(森飛)」を全国で発売した。

マゼックスは2015年より産業用ドローンの開発・製造を開始。以降、農薬散布ドローン開発をスタートさせてから、2018年には農林水産航空協会認定企業となった(農林水産航空協会認定企業は、現在11社のみ)。機体の組み立て、テスト、試験などは国内生産を行い、顧客に届けている。

「MORITO」は、林業用として国内初の産業用ドローンだ。苗木運搬にドローンを活用すれば、重い苗木を担いで何十分もかけて現場を往復する作業がなくなり、重労働から解放されるだけではなく、作業効率のアップにもつながる。山林では、傾斜地や斜面に囲まれた場所などに苗木を下ろす場合がほとんど。そのような場所では、機体が斜面に接触する危険が高まるが、付属のウインチを使うことで、機体は安全な位置でホバリングした状態で苗木を降下することが可能になる。また、強風や突風のような環境でも、ウインチを使って苗木を機体近くまで巻き上げた状態で飛行することによって、安定した飛行を実現することが可能だ。

他にも、自動飛行システムや自動切離しフック、独自開発の制御装置などを搭載し安全を確保。国土交通省への代行申請や、ドローン保険に関してもメーカーがサポートする。

価格は268万円(税抜)。販売エリアは全国。発売日は2月10日。

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