2019年12月27日 16:57

大学院生・研究者のキャリア支援を10年以上にわたって続けているアカリクは、大学院生の採用に関する2019年の振り返りおよび、2020年の展望に関するレポートを発表した。

2019年10月、吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞。修士号で就職した企業内研究者による受賞は、企業内研究者の励みとなった。しかし、日本の修士号・博士号取得者数が減少していることも明らかになり、日本の国際競争力の低下を危惧する声も。修士号・博士号取得者数が減少することは、研究分野だけではなく企業活動においても競争力の低下に繋がる。2019年は経団連でも議論がなされ、理系院生、研究者を育てていく土壌ができつつあると言える。

一方で、日本人研究者が海外で特許申請する件数が増えている事実からも、研究者自身もまた国際的な競争力をより強く意識していると考えられる。同社では、2020年は2019年にできた研究者に対する土壌を土台に、修士卒だけではなく博士卒やポスドクへの採用意欲が高まる年になると考えている。