2019年09月12日 06:37

ラクーンコマースが運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」では、メイン商材であるアパレル・雑貨以外に本も取り扱っている。

売上は年々伸びており、1月~8月の合計流通額は前年同期比228%となった。特に伸びの大きかった7月の本ジャンルの売上は前年同月比350%となった。背景には、書店以外の店舗へ直接販売するという動きの加速がある。

出版業界では基本的に、出版社が作った本は取次と呼ばれる流通業者を通して書店に届けられている。書店は店頭で本が売れ残ると出版社に返品することが可能だ。これに対してスーパーデリバリーでは、出版社は購入側の事業者へ「直接」「買い切り」で販売。出版社は書店以外の事業者へ取引先を広げることが可能で、直接取引ができることで購入者側のニーズに合った商品提案ができる。

出版社は返品リスクを負うことがないく、出版社が約70~80%だった掛け率を下げて販売できるようになり、それが売り上げにも影響を与えている。