2019年07月16日 15:44

イクシスとベステラは、主にプラント・工場設備に設置され重量物や部品の運搬等に用いられる天井クレーンの定期的な検査を効率的に行うため、クレーンレール上を自走し検査を行うロボットを共同開発した。

プラント・工場設備に設置されているクレーンレールには、年1回の自主検査、1ヶ月に1回の特定事項についての自主検査が義務付けられているが、現行の検査は、教育を受けた作業員による計測と目視確認が中心。検査を行う数日間は工場の稼動を完全に停止する必要があり、作業員の安全性確保も難しかった。

今回新たに開発した技術は、レーザー光を3次元計測器が受信してスパン測定・レール勾配・左右レールの水平差等の3次元座標の測定を可能としている。これにより、本ロボットは自走することによって、クレーンレールの変異データを3次元的に取得。従来の検査システムでは確認が困難なレール継目の食い違い・レール継目の隙間・細かい亀裂等も正確に検査することができるようになった。