2019年04月16日 14:46

資生堂は、寒暖差(温度低下刺激)により肌のバリア・保湿機能に重要な酵素のひとつであるカスパーゼ14が減少し、肌荒れの原因となることを発見した。

肌の最表面に位置する角層は、身体や肌を守る大切な役割を担っている。この正常な角層形成に不可欠な酵素の1つがカスパーゼ14で、「肌のバリア機能促進」と「肌の保湿機能促進」という2つの重要な役割がある。実験では、温度低下刺激を与えた3次元皮膚モデルを使用し、寒暖差がカスパーゼ14の遺伝子量を減少させることを発見した。

従来、季節の変わり目に生じる肌の不調は自律神経の乱れなどに起因すると考えられていたが、今回の発見により、寒暖差が直接的に肌に悪影響をもたらす要因であることを解明。また同時に、木苺果実抽出液がカスパーゼ14を増加させることも同時に見出した。資生堂では本研究成果をもとに、スキンケアの価値創出に向けた新たな研究を進めていく。