2018年06月12日 14:11

宝島社は、5月28日に刊行した「万引き家族」が発売から10日の6月7日重版をもって、3刷り10万部を突破した。
本書は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した映画「万引き家族」の小説版で、是枝裕和監督自ら書き下ろした作品だ。パルムドール受賞後は、問い合わせが殺到し、発売前に異例の重版(2刷り)が決定。発売後も紀伊國屋書店梅田本店や三省堂書店池袋本店など多数の書店でランキング1位を獲得している。
本書では、映画では語り尽くせなかった人物の背景や感情が描かれており、登場人物の内なる想いがひとつひとつ丁寧に回収されている。また、登場人物たちが劇中では発することがなかった声にならない声や、彼らの過去や背景が明らかになることで、作品のメッセージがより鮮明になる。映画の副読本としてはもちろん、映像の世界観を何度も反芻し、感動を倍増するために欠かせない1冊となっている。
定価は1300円(税抜)。