2015年12月22日 14:48

ロッテは日東薬品、京都大学との共同研究により、チョコレートに乳酸菌を配合した場合、人工胃液中での生存率が向上することを確認した。

健康効果をもたらす生きた乳酸菌や、それらを含む食品を積極的に摂取することで、腸内環境を整えることに注目が集まっているが、実は乳酸菌は胃酸に弱く、腸にたどり着く前に多くが死滅してしまう。研究では、乳酸菌を配合したチョコレート、乳酸菌の粉末とで、酸に対する乳酸菌の生存率を比較。その結果、乳酸菌を配合したチョコレートは乳酸菌の粉末と比較して、乳酸菌の生存率が向上することが確認された。

また人工胃液にさらした後、酵素活性を比較すると、乳酸菌の粉末では酵素活性がほとんど失われたが、乳酸菌を配合したチョコレートには酵素活性がほとんど失われることなく残っていた。乳酸菌をチョコレートに配合することで、チョコレートが乳酸菌の表面をコーティングし、酸から守る役割を果たしていると考えられる。