2015年12月17日 07:09

BBCは、国際放送の「顔」や「声」を変える可能性のある、革新的な新しい「バーチャルボイスオーバー(仮想吹き替え)」技術の試験運用を開始した。

新しい製作ツールは、自動翻訳と合成音声の技術を用いて、短いオンライン動画ニュースを複数の言語で吹き替え、字幕をつける。様々な既存技術を組み合わせてBBCニュースラボが開発した本ツールによって、動画と原稿にひとりの編集者が複数言語の吹き替えをつけられるようになる。記事原稿は自動翻訳され、ジャーナリストによる編集を経て、コンピューターが吹き替える。

試験運用は、ロシア語と日本語で行う予定。ユーザーにより多くの動画ニュースを見てもらいながら、BBCではこの技術に磨きをかけていく。初回の試験運用は2016年4月までの予定。今回の試験運用は、BBCの国際ニュースサービスの一連のデジタル技術革新における、最新の取り組みとなる。