2015年03月05日 18:43

2014年12月3日に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」に、パナソニックのリチウム一次電池が搭載されている。

長期保存特性に優れたパナソニック製のBR系の円筒形リチウム一次電池3モデルで、2010年に帰還した「はやぶさ」に続いての採用。用途は、「はやぶさ」で使用されたのと同様に、小惑星の微粒子サンプルを収納し地球に送り届ける「再突入カプセル」の回収用ビーコン信号発信器の電源に加え、小惑星の内部物質を掘り起こすために人工クレータを作成する衝突装置。衝突装置が人工クレータを作る様子を撮影する分離カメラ、再突入カプセルの地球大気圏再突入時の飛行データ計測器の4つの装置の電源で、「はやぶさ2」の52億4,000万km、往復6年に及ぶミッションをサポート。

オーストラリアの砂漠地帯に落下した「はやぶさ」のカプセル回収に寄与した高い信頼性で、「はやぶさ2」ではさらの多くの役割を担い、ミッションの遂行に貢献する。