2014年12月09日 15:54
協和精工は、超硬材の鏡面仕上げが可能な「無垢単結晶ダイヤモンドエンドミル工具」の開発に成功した。
「単結晶ダイヤモンド」は同一結晶から構成されているため、焼結体特有の粒子脱落もなく、超硬材の鏡面加工が可能な工具素材として以前より注目されている。しかし、単結晶ダイヤモンドは非常に硬く加工が困難なことや、劈開性があり、エンドミル工具として使用出来る格子面が限られている。これらの理由から、無垢単結晶ダイヤモンドエンドミル工具は、価格が非常に高く、また、エンドミル工具先端が欠けやすいことから市場への普及が遅れていた。
そこで、協和精工は独自の特殊レーザー加工技術と研磨技術を開発し、問題を解決した。「一枚刃」の無垢単結晶ダイヤモンドエンドミル工具の製造時間やコストは半減、工具寿命も1.5倍延長した。さらに、協和精工は、世界初となる「二枚刃」の無垢単結晶ダイヤモンドエンドミル工具の開発にも成功した。