2014年11月13日 10:37

中央アフリカ共和国で11月7日、医療物資を乗せ、「MSF」の車両であることを明示した輸送トラックが武装勢力に抑留された。

事件は、首都バンギと北部の町パウアを結ぶ街道で、ヤロケとボセンベレの間の路上で起きた。車両と乗組員の解放のために金銭が要求された。さらにその24時間後、この武装勢力が同じ路上で別の「MSF」車両1台を捕捉。「MSF」のチームリーダーが連れ出され、金銭の供与を迫られた。この車両はボセンベレの町の教会を発ったところだった。

「MSF」も、都市圏外で活動中のプログラム約15件への物資供給が阻まれ、担当チームが大きな危険にさらされれば、援助縮小の決断をせざるを得なくなる。しかし、その援助は大勢の人の頼みの綱であり、「MSF」以外に医療提供者のいない地域の住民にとっては命綱だ。

MSFの中央アフリカにおける活動は1997年に始まり、2013年には現在まで続く緊急事態への対応として国内の活動プログラムの件数を倍増した。