2014年12月25日 10:54
パナソニックでは、世界各地での水問題の解決のため、「光触媒水浄化技術」を新たに開発した。
インドでは人口の約7割が水道以外の水を飲用に使っている。残留農薬などの有害物質が地下に流れ込み、5000万人もの人々が健康被害に苦しむ汚染が、社会問題化している。
「光触媒水浄化技術」とは、水中の有害物質を光触媒と太陽光に含まれる紫外線によって高速処理し、安全な飲料水をつくる技術である。先日東京で開催された「エコプロダクツ2014」で初公開され、大きな注目を集めている。
光触媒は、駆動力が光であること、薬品は一切使わないことから、低コストで環境負荷もないのが特徴である。
パナソニックでは、例えば光触媒水浄化装置を搭載したトラックで集落を回って水を供給するほか、現地の水道事業者と提携して水処理施設の建設、企業への技術供与も考えている。インドをはじめとする新興国に普及を図るため、メンテナンス頻度やコスト低減に取り組んでいる。