2017年01月19日 13:17

山と溪谷社は、2015年刊行のベストセラー「山怪 山人が語る不思議な話」(現在、12刷8万6000部)の続編に当たる、「山怪 弐 山人が語る不思議な話」を1月19日に刊行した。

「現代版遠野物語」として、著名作家からも高い評価を受け、新聞・雑誌等数多くのメディアで絶賛された前作の流れをくみ、今回は東北から中国・四国地方まで新たに取材を敢行。山里に埋もれつつある興味深い体験談を拾い集めた「現在形のフィールドワーク」となっている。

前作からさらに拡張する、山で働き暮らす人々の多様な語りは、自在にしてエキセントリック。単なる昔語りや怪談話の域を超え、民衆の記憶を渉猟して築かれた新たな物語の誕生、あるいは、現代と近代の境界を漂う不定形のナラトロジーといえる怪作が仕上がった。カバー装画は、前作と同様、日本の小口木版画の第一人者である柄澤齊さんのオリジナル作品。定価1200円(税別)。