2016年08月04日 10:42

世界的ベストセラー「帰ってきたヒトラー(著:ティムール・ヴェルメシュ、訳:森内薫訳 河出文庫)」。この度、文庫化3ヶ月で日本での累計発行部数(単行本含む)が24万部を突破。通常1万部を超えれば大ヒットと言われる海外文学市場では異例の超大ヒットとなっている。

物語は1945年に自殺したはずのアドルフ・ヒトラーが、2011年のベルリンの空き地で目を覚ますところから始まる。彼を「ヒトラーそっくりの役者かコメディアン」だと思い込んだ人々により、ヒトラーはモノマネ芸人として大ブレイク。その危険思想っぷりは当時と変わらないのだが、現状に不満のある現代人の心にするりと入りこみ、頼りになるのではないか、と期待されるまでになってゆく…。

「帰ってきたヒトラー」上・下各640円(税別)。なお小説の解説は「web河出」でも読むことができる。