2015年12月01日 12:03

本土の経済圏から離れ、市内に大規模な産業がないことから、若年者を中心に就業の場が少ないという離島特有の問題を抱えていた鹿児島・奄美市。人口減少を食い止めるための雇用創出策としてIT産業振興を掲げているが、奄美市が注目したのは「フリーランス」。首都圏の仕事をクラウドソーシング(ランサーズ)経由で獲得できる人材の育成をスタートし、開始3ヶ月目でその成果が少しずつ芽を出し始めている。

奄美市とランサーズが行う「フリーランス寺子屋」は全5回のセミナーで、クラウドソーシングをはじめ、フリーランスが身につけるべき知識を講習。これまで延べ120人がクラウドソーシングの概要、記事制作、確定申告の方法などを学んできた。

奄美市の取り組みが成功すれば多くの自治体にとってもチャンスが巡ってくることになるとあって、ランサーズには多くの自治体から問い合わせや、視察の依頼があり、今後の成果が期待されている。