2015年10月26日 08:24

ホテルオークラは、本館建替事業に伴い、8月末に本館を閉館し、解体工事に着手した。

建替計画では、最新の設備、機能への刷新を図りながら、同ホテルが育んできた「日本の伝統美」を継承するため、東京国立博物館法隆寺宝物館を手がけた谷口吉生氏を設計チームに起用し、旧本館に息づく「日本の伝統美」を体現する。父は旧本館を設計した谷口吉郎氏。

ロビーをはじめ、旧本館のインテリアや装飾などは、可能な限り新本館に移設し再現すべく、現場調査を重ねながら設計作業を進めてきた。そして近頃、新本館ロビーの設計・デザインが概ね固まった。象徴とも称される照明具「オークラ・ランターン」や、満開の花のように見立てた「梅の花のテーブルと椅子」、六大陸各都市の時を刻み世界の賓客を迎えてきた「世界時計」、「行燈」などを再利用する。